ダヴィド・エズラ・オコンシャル(ピアノ)/ブーレーズ:ピアノ・ソナタ第2番
作曲:ピエール・ブーレーズ(1925 – 2016、フランス)
曲名:ピアノ・ソナタ第2番
2016年1月に惜しくもこの世を去ったブーレーズのピアノ・ソナタ第2番です。1948年に作曲されたこの作品は、ブーレーズの代表作のひとつであると同時に、20世紀を代表するピアノ作品とも称されています。
この作品は、十二音技法 – Wikipediaを基礎としていて、たとえば第一楽章では「D – A – D#- G#- C#- F – G – B♭- B – C – F#- E」というように、12の音が音列として設定されています。
全体の構成としては伝統的な四楽章構成を採用しながら、その中身は十二音技法をもとにした音列が複雑に入り組んでいます。これによって伝統的な古い楽曲形式が内側から解体されていくことが目指されています。
ダヴィド・エズラ・オコンシャルはトルコで生まれ、ベルギーで音楽を学んだピアニストです。バロックから現代音楽までレパートリーは幅広く、また、11歳のときにはすでに作曲を始めており、ブーレーズは彼のお手本でもありました。