カゼッラ:狂詩曲「イタリア」

ジャナンドレア・ノセダ(指揮)、BBCフィルハーモニック/カゼッラ:狂詩曲「イタリア」

作曲:アルフレード・カゼッラ(1883 – 1947、イタリア)

曲名:管弦楽のための狂詩曲「イタリア」作品11

ロマン派の時代のイタリアはもうオペラ一色に染まっていたといっても過言ではないですが、カゼッラはフランスの近代音楽や新ウィーン楽派の影響を受けてイタリアの近代音楽の発展に大きく貢献した作曲家といえます。

狂詩曲「イタリア」は、近代音楽の語法や、あるいはイタリアのオーソドックスな歌謡を大胆にとり入れた作品として知られています。前半ではシリアスな、深刻な雰囲気で進んでいきますが、のどかで穏やかな中間部を経ると、後半では日本でもよく知られるイタリア歌謡「フニクリ・フニクラ」のメロディーが登場します。

「フニクリ・フニクラ」はもともとイタリアのヴェスヴィオ山の登山鉄道のためのコマーシャルソングだったそうですが、たしかに行進曲さながら、しかしどこへ向かっているのかわからなくなるようなハチャメチャな振る舞いはまさに「狂詩曲」にふさわしいといえます。

紹介した動画のノセダとBBCフィルハーモニックは、カゼッラをはじめイタリア近代音楽の録音をおこなっています。もし興味がありましたら、ぜひチェックしてみてください。

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