ペッタション:交響曲第6番

マンフレート・トロヤーン(指揮)、ベルリン・ドイツ交響楽団/ペッタション:交響曲第6番

作曲:グスタフ・アラン・ペッタション(1911 – 1980、スウェーデン)

曲名:交響曲第6番

ペッタションが日本で知られ、一部のマニアに人気を得ていったのはおそらく、ドイツのレーベルであるCPOのCDが1990年代に日本に輸入されたからではないかと思います。CPOは、バロックから現代音楽まで、時代は幅広いのですが、取り扱う作曲家がとにかくマニアックなものが多いというのが特徴です。

そのなかにペッタションの一連の交響曲も含まれていて、さらには幼少時の恵まれなかった家庭環境や、関節炎でペンさえ持つことができなかった晩年なども紹介され、当時はインターネット環境はまだ整っていなかったと思いますが、それでもマニアから熱い注目を集めていったのではなかったでしょうか。

作風はマーラーやショスタコーヴィチに近いかと思います。しかし、ペッタションの他の交響曲もそうですが、とにかく「暗い」です。

しかも第6番は単一楽章ですから、延々と絶望の様相が続きます。たとえば、51分あたりの打楽器と金管楽器による断続的な連打が非常に気味悪く聴こえて印象的です。

なお、「ペッタション」のカナでの表記では「ペッテション」と分かれるところではありますが、上記のCPOの日本での紹介時にペッタションと表記していたことをリスペクトして、ここでは「ペッタション」としました。

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