スタンフォード:マニフィカト ト長調

ケンブリッジ大学セント・ジョンズ・カレッジ聖歌隊/スタンフォード:マニフィカト ト長調

作曲:チャールズ・ヴィリア-ズ・スタンフォード(1852 – 1924、アイルランド)

曲名:マニフィカト ト長調

アイルランドに生まれ、イギリスで活躍したスタンフォードは、交響曲からオペラまでさまざまな作品を残した作曲家ですが、なかでも教会音楽は現在でもよく親しまれているようです。

マニフィカトはキリスト教聖歌のひとつで、『ルカによる福音書』のなかからとられた歌詞の最初の言葉がそのままタイトルになっていて、日本語では「我が心、主を崇め」と訳されています。

クラシックで教会音楽というと、「Ave Maria」のようにたいていはラテン語の歌詞が用いられるのですが、イギリスは16世紀にカトリック教会から離れてイギリス国教会として独立したことから、英訳された歌詞を用いられるのが一般的で、このスタンフォードの「マニフィカト」もタイトルはラテン語ですが、歌詞自体は英語になっています。

さて、スタンフォードの「マニフィカト ト長調」ですが、お聴きになってわかるとおり、オルガンのアルペジオとボーイソプラノの伸びやかなソロによる開始部がとても印象的です。複雑な作曲技法が用いられているわけではありませんが、ただただ心地よく、クラシック音楽だからといって身構える必要のない、安心して聴ける作品のひとつといえるでしょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする