タリス:40声のモテット「我、汝の他に望みなし」

タリス・スコラーズ/タリス:40声のモテット「我、汝の他に望みなし」

作曲:トマス・タリス(1505頃 – 1585、イギリス)

曲名:40声のモテット「我、汝の他に望みなし(Spem in alium)」

タリスはルネサンス期のイギリスで活躍した作曲家です。

モテットとは、おおまかにいえば宗教的な合唱曲のことです。キリスト教における宗教的な合唱曲といえば「ミサ」がありますが、ミサのような大がかりな構成をしていない単一の曲が「モテット」と呼ばれます。

一般的な合唱曲のパートは混声の場合、ソプラノ、アルト、テノール、バスの4声から、多くても16声くらいまでと思いますが、この曲はなんと40声あります。実際には40人がバラバラのパートを受け持つのではなく、5声(ソプラノ、アルト、テノール、バリトン、バス)をそれぞれ8人で歌うわけですが、その声の層の厚みがまさに圧巻です。

上に紹介した動画のタリス・スコラーズは1973年からイギリスを拠点に活動するア・カペラのコーラス・グループで、ルネサンス時代の合唱作品を専門的に扱っています。このタリスの他にも、イタリアのパレストリーナ、アッレーグリの作品などの「名盤」もありますので、興味を持った方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

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